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【撮影テクニック】長秒露光で水面を滑らかに写す

Irisです。

 

今回は撮影テクニックとして水面を滑らかに写し、より美しく表現する方法についてご紹介します。風景写真でよく用いるアクセサリーさえあれば簡単に撮影できるので是非挑戦していただきたいと思います。

 

写真素材 PIXTA

 

 

 

長秒露光で水面を滑らかに写す

 

 

海や湖などの水面での撮影では風が吹いていることも多く、通常通り撮影すると波の荒れた様子が写し出されます。波の荒々しさを撮影するのもよいかとは思いますが、長秒露光(スローシャッター)で写すことで水面が滑らかになり、より美しい風景写真に仕上げることが可能です。

 

露光時間を1分にする

 

水面を滑らかにして鏡のように綺麗に写せる露光時間(シャッタースピード)としては、1分が目安になります。30秒では短く、あまり滑らかにはなりません。逆にシャッタースピードを1分以上に設定しても水面の滑らかさに変化はないようです。撮影現場の明るさによって1分以上で露光する場合もありますが、1分を基準に考えるとよいと思います。

 

撮影モードはバルブ(B)モード

 

バルブ(B)モードではシャッターを押している間露光されます。通常一眼レフなどではシャッタースピードは30秒までしか設定できませんが、バルブ(B)モードを利用することで30秒以上露光することができます。メーカーによって操作は異なりますが、Bモードにするか、M(マニュアル)モードで30秒よりシャッタースピードを遅くするとバルブ(B)モードに切り替わる場合が多いようです。

 

 

必要なもの

 

三脚

リモートレリーズ

NDフィルター(必要に応じて)

 

三脚

 

<画像はGITZO公式HPより>

 

三脚は当然といえばそうかも知れませんが、1分近くの露光時間を手持ちでブレずに撮影するのは不可能です。よって三脚は必須となります。水際では風が強い場合も多いので、できれば堅牢な三脚を使用できればベストでしょう。

 

リモートレリーズ

 

<画像はSONY公式HPより>

 

バルブ(B)モードではシャッターを押している間露光します。三脚を使用してもシャッターを指で抑え続けることでカメラに振動が伝わり、結果としてブレた写真になってしまいます。バルブ(B)モードを利用する際はリモートレリーズを使用するのも必須といえます。

 

リモートレリーズはレリーズケーブルなどとも呼ばれ、無線(ワイヤレス)でカメラから離れた場所で操作できるものもあれば、ケーブルでカメラと繋ぎ、カメラに触れずにリモコンでシャッター操作をするものもあります。いずれにしてもカメラに触れずにシャッターを切れるので意図せぬカメラブレを防ぐことが可能です。

 

メーカー純正品は値段がそれなりにしますが、互換品でも問題ない場合が多く、値段も1000円程度〜とリーズナブルになっています。また、露光時間をリモートレリーズで設定できるものと設定できないものがあり、後者の場合は押している間だけシャッターが開くので、別途ストップウォッチなどで露光時間を測定する必要が出てきます。

 

NDフィルター

 

<画像はKANIフィルター公式HPより>

 

 

NDフィルターはレンズに付けるサングラスのようなもので、NDフィルターをセットすると、強制的に減光され暗くなります。晴天下で秒単位のスローシャッターを設定する場合はNDフィルターが必要になってきます。

 

NDフィルターにはND8やND16など数字によって減光の度合いが異なるものが存在します。可能であれば何枚か用意しておくと露出の微調整がしやすいです。

 

実際の撮影手順

 

 

三脚、リモートレリーズ、NDフィルターがあれば長秒露光が可能ですが、ちょうどよい明るさにするには何回かのトライが必要かも知れません。下記手順はあくまで個人的な方法ですので、参考程度に捉えていただいて構いません。

 

三脚、リモートレリーズをセットし、試しに撮影する

 

構図を決めたら、三脚、リモートレリーズをセットし、試しに撮影します。撮影モードはマニュアル(M)モードがおすすめです。ISOは最低感度、F値は8〜11に設定するとよいと思います。撮影した画像を見て、明るさとシャッター速度を確認します。

 

計算方法は割愛しますが、例えばISO100、F8、シャッター速度15秒で適正露出だった場合、シャッター速度を1分にすると2EV明るくなります(15秒→30秒→1分)。この場合、シャッター速度1分で適正露出にするにはNDフィルターか絞り値(F値)で2EV暗くする必要があります。

 

NDフィルター、絞り値(F値)で明るさを調整する

 

露光時間を1分にした場合、大抵は明るくなりすぎてしまうことが多いと思います。そこで、NDフィルターを用いるか、絞り値(F値)で微調整します。

 

NDフィルターを用いる場合、ファインダーやライブビューも暗くなるためピント合わせがうまくいかない場合があります。フィルター装着前にピントを合わせておくようにしてください。

 

NDフィルターの種類が少ない場合は絞り値(F値)で微調整もできますが、F16以上になってくると、回析現象と言って画質が悪くなるケースが出てくるので注意してください。

 

リモートレリーズで1分露光する

 

上記設定が終わったら、リモートレリーズで1分間の長秒露光をします。撮影結果を確認し、想定した明るさと違った場合は再度設定を変更して撮影してみてください。

 

まとめ

 

長秒露光を利用し、シャッター速度を1分に設定することで、水面を滑らかに写すことが可能になりより美しい風景写真を撮影することができます。三脚、リモートレリーズ、NDフィルターを用意することで幻想的な作品を作ることができるので是非チャレンジしてみてください。