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【レタッチテクニック】覆い焼きと焼き込みツールを利用して画像に陰影をつける

2018-08-16

Irisです。

 

今回はPhotoshopで画像に陰影をつけるテクニックとして、「覆い焼き」ツールと「焼き込み」ツールについてご紹介します。「覆い焼き」ツールと「焼き込み」ツールを使用することで、画像を部分的に強調することができます。意図的に強調する部分をつくることで、より印象的な作品に仕上げることができるでしょう。

 

写真素材 PIXTA

 

 

「覆い焼きツール」と「焼き込みツール」とは

 

「覆い焼き」、「焼き込み」はもともとフィルム時代に使用していた手法です。印画紙に光を当てる時間を変えることで、撮影した写真より部分的に明るく(暗く)することができます。現在ではデジタル画像が主流になっていますが、Photoshopを用いることでフィルム時代の「覆い焼き」と「焼き込み」同様の効果をデジタルでも再現できるようになっています。

 

※Lightroomでは使用できない機能になります。

 

慣れるまでは覚えにくいかもしれませんが「覆い焼き」、「焼き込み」を使うと以下のようになります。

 

「覆い焼き」ツールで部分的に明るくなる

「焼き込み」ツールで部分的に暗くなる

 

「覆い焼き」、「焼き込み」ツールにより画像を部分的に明るく(暗く)することができるので、この性質を利用して画像に陰影をつけていくことが可能です。部分的に陰影をつけることで、撮影した画像の強調したいところへ視線誘導することができます。

 

実際の使用例

 

実際に「覆い焼き」ツールと「焼き込み」ツールの使用法を説明していきます。再確認ですが、「覆い焼き」ツールは部分的に明るくする、「焼き込み」ツールは部分的に暗くする機能になります。使用方法としては、明るくしたい(暗くしたい)部分をブラシで少しずつなぞっていきます。

 

「覆い焼き」ツール

 

 

まずは、Photoshopで画像を開きます。

 

 

次に、元画像をコピーしたレイヤーを作成します。ショートカットの「command+J(Windowsでは「Ctrl+J」)」か、左上メニューから「レイヤー」→「レイヤーを複製」でコピーレイヤーが作成できます。

 

「覆い焼き」、「焼き込み」ツールではやり直しがきかないので元画像をコピーしておくと再調整したいときに便利です。

 

 

「覆い焼き」ツールは上のところから起動します。

 

 

今回の作例では茅葺屋根の古民家が印象的に感じたので、こちらを中心的に「覆い焼き」ツールで強調していきます。

 

 

「覆い焼き」ツール(「焼き込み」ツール)では、上のオプションバーで補正量を調整できます。「ハイライト、中間調、シャドウ」を選択すると、その階調のみに補正をかけることが可能です。「覆い焼き」ツールでは画像を部分的に明るくしますが、陰影をつけるには「ハイライト」から補正していくのがおすすめです。露光量は文字通り明るくなる量です。数値に困ったら「5〜30%」くらいの範囲で設定するのがよろしいかと思います。「トーンを保護」は色相変化を防ぐため、チェックをつけたままでO.K.です。いずれにしても実際の画像を見ながら微調整してみてください。

 

私の場合、ブラシでポンポンと軽く叩くように操作しています。足りない場合は同じ箇所に重ねて叩くとよいかも知れません。操作はマウスでも問題ありませんが、ペンタブレットを使うとより滑らかで自然な仕上がりになります。

 

レタッチするならペンタブレットがおすすめ

 

 

 

 

「覆い焼き」ツールで強調したいところを軽くブラシで叩いてみた結果になります。強調したい茅葺き屋根の古民家周辺が部分的に明るくなっているのがわかるかと思います。あまりブラシを使いすぎるとディティールが飛んでしまう場合があるので適度な量にとどめておきます。

 

 

もしやりすぎてしまった場合でも戻ることが可能です。右上付近のヒストリーパネルで何段階か戻るか、大幅にやり直す場合は先ほどコピーしたレイヤーを削除してやり直します(保険の意味でも元画像をコピーしたレイヤーに効果をかけていくことをおすすめします)。ヒストリーパネルがない場合は左上メニューの「ウインドウ」→「ヒストリーにチェックを入れる」ことで表示されるかと思います。

 

「焼き込み」ツール

 

 

「焼き込み」ツールは部分的に画像を暗くするツールですが、基本的な使い方は「覆い焼き」ツールと変わりません。先ほど「覆い焼き」ツールで部分的に明るくした画像にさらに「焼き込み」ツールを使用するような形で説明していきます。

 

 

「焼き込み」ツールは「覆い焼き」ツールと同じパレットに格納されているので右クリックで「焼き込み」ツールに変更可能です。また、上のオプションバーでパラメーターを調整できます。「ハイライト、中間調、シャドウ」についてはシャドウを選択し、シャドウから部分的に暗くしていくのがおすすめです。露光量については少なめから微調整し、色相変化を防ぐためにも「トーンを保護」にチェックを入れておきます。

 

 

「焼き込み」ツールで池の水など画像の下部中心に軽くブラシで叩いてみた結果になります。「焼き込み」した部分が暗くなっているのがわかるかと思います。なお、「焼き込み」ツールも使いすぎるとディティールが飛んでしまう場合があるので適度な量にとどめておきます。

 

やりすぎてしまった場合は「覆い焼き」ツールのところで説明したように、調整レイヤーを破棄するか、ヒストリーパネルからやり直すことが可能です。

 

まとめ

 

「覆い焼き」と「焼き込み」ツールを使用することで画像に陰影をつけ部分的に強調することができます。再度「覆い焼き」と「焼き込み」ツールの効能をまとめましたので是非使用してみてください。

 

「覆い焼き」ツールで部分的に明るくなる

「焼き込み」ツールで部分的に暗くなる