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【レタッチテクニック】実例でみるレタッチ作例 栃木の麦畑

Irisです。

 

今回も実際の作例を用いたレタッチ手順をご紹介していきます。作例は栃木県の麦畑です。今回のメインとなるテクニックは「Lightroomでの円形フィルター」と「Photoshopでのルミノシティマスクの使用」になります。

 

個人的に最近よく使う手法として、全体の露出を明るめにしつつ、暗部を落としていく方法があります。暗部のディティールは多少失われることもありますが、レタッチ後の写真のクリア感や立体感を出すことができるようになります。

 

写真素材 PIXTA

 

 

 

Exif情報

 

参考として撮影時のカメラの設定を公開します。Exifとは撮影時の絞り、シャッタースピード、ISO感度、焦点距離を表示したものになります。Exif情報を参照することで撮影者がどのような設定で撮影したのか知ることができます。

 

今回の写真のExif情報は

 

カメラ;Nikon D810

 レンズ;AF-S NIKKOR 70-200mm f/2.8E FL  ED VR

 測光モード;ハイライト優先

 Exif;ISO64, 200mm, f/2.8, 1/1000s

 手持ち撮影(三脚不使用)

 

となっています。

 

また、レタッチ前提としていますのでRAWファイルでの撮影は必須となります。

 

レタッチのポイント

 

円形フィルターで部分的に明るくする

ミノシティマスクを作成して暗部を引き締める

 

実際のレタッチ手順

 

それでは今回の作例のレタッチ手順の解説に移ります。

 

Lightroomで基本補正を行う

円形フィルターで部分的に明るくする

Photoshopでルミノシティマスクを作成する

 

Lightroomで基本補正を行う

 

 

Lightroomを起動し、基本的な補正をしていきます。はじめに、シャープ、ノイズ軽減と色収差の除去、プロファイル補正を調整します。今回は周辺光量は補正しなくてもよさそうだったのでプロファイル補正のチェックは外しました。プロファイル補正を行うと、ヒストグラムが少し変わることがあるので、基本補正を先に行うことをおすすめします。

 

円形フィルターで部分的に明るくする

 

 

光輝く小麦を強調したかったので、画像を部分的に明るくしていきます。Lightroomの円形フィルターを用いることで簡単に部分的な明るさを変えることができます。

 

今回は左上からの光を強調し、上のような位置で円形フィルターをかけてみました。明るくするため、補正量は「露光量+2.74」と大きめになっています。また、円形フィルターのサイズも大きめにすると不自然になりにくいと思います。

 

円形フィルターの使い方は比較的簡単ですが、こちらの記事でも説明してあります。

 

【レタッチテクニック】 円形フィルターで写真の明るさを部分的に変える

 

Photoshopでルミノシティマスクを作成する

 

 

Lightroomでの補正が終わったら、右クリックからPhotoshopで画像を開きます。

 

 

ルミノシティマスクとは画像の明るさによって作成した選択範囲のことです。今回は暗部のみの選択範囲を作成し、補正をかけていきます。

 

ルミノシティマスクの作成にはやり方がいくつかありますが、今回はもっとも簡単である「Raya Pro」というソフトの「Insta Mask」という機能を使用します。

 

Photoshopがあれば有料ソフトを使わなくてもルミノシティマスクの作成は可能です。別の記事にも書いてあるのでそちらもご覧ください。

 

 

【Photoshop】色域選択を用いてルミノシティマスクを作る

 

【Photoshop】画像操作を用いてルミノシティマスクを作る

 

 

先ほどの画面に戻ります。Raya Proを用いたルミノシティマスクの作成はとても簡単で、「D(Dark)」の選択範囲を1〜6から選び作成します。

 

 

1番を選択するとこのようになりました。選択されている部分が「白」、選択されていない部分が「黒」表示になります。このようにルミノシティマスクでは明るさに応じた自然な選択範囲が作成できるのも特徴といえます。

 

「Raya Pro」でルミノシティマスクを作成すると、自動で選択範囲のレイヤーと、調整用のトーンカーブレイヤーが作成されます。新たに作成されたレイヤーをアクティブにしてから補正をかけていきます。

 

 

トーンカーブを全体的に下げて、暗部のみ引き締めることができました。

 

ルミノシティマスクを用いて暗部を引き締める方法の詳しいやり方はこちらの記事も参照してみてください。

 

【レタッチテクニック】ルミノシティマスクを用いて暗部を引き締める

 

完成画像

 

 

完成画像がこちらになります。円形フィルターで光を強調し、ルミノシティマスクで影を強調したことでドラマチックな印象に変わったかと思います。仕上がりは絵画に近いような画像になりましたが、レタッチ手法として知っておいても損はないかと思いますので真似できるところはぜひ真似してみてください。