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【レタッチテクニック】実例でみるレタッチ作例 天栄村の桜並木

2018-04-24

Irisです。

 

今回も実際の作例を用いたレタッチ手順をご紹介していきます。作例は福島県の天栄村の桜並木です。Lightroomで「円形フィルター」と、Photoshopで「Nik Collection」を用いて印象を大幅に変えていく手順をご紹介します。

 

写真素材 PIXTA

 

 

 

Exif情報

 

参考として撮影時のカメラの設定を公開します。Exifとは撮影時の絞り、シャッタースピード、ISO感度、焦点距離を表示したものになります。Exif情報を参照することで撮影者がどのような設定で撮影したのか知ることができます。

 

今回の写真のExif情報は

 

カメラ;Nikon D810

 レンズ;AF-S NIKKOR 70-200mm f/2.8E FL  ED VR

 測光モード;ハイライト優先

 Exif;ISO64, 70mm, f/8, 1/60s

 手持ち撮影(三脚不使用)

 

となっています。

 

また、レタッチ前提としていますのでRAWファイルでの撮影は必須となります。

 

レタッチのイメージ

 

美しい桜並木ではあったのですが、薄曇りだったためメリハリのない印象を受けます。そこで、大胆に明かりを加えてみることにしました。部分的に明かりを加えて、視線が誘導されるような写真をイメージしてレタッチします。視線誘導は最近海外photographerでよく使われているテクニックになります。

 

大幅なレタッチには賛否両論あるかも知れませんが、レタッチすることで何気ない写真もアートな写真に変化させることが可能になります。レタッチではやり直しが効くので撮影後にじっくり写真を見直してもよいかも知れません。

 

レタッチのポイント

 

円形フィルターで部分的に明るくする

Nik Collectionで「ミッドナイト」フィルターを使用する

 

実際のレタッチ手順

 

それでは今回の作例のレタッチ手順の解説に移ります。

 

色収差を除去、プロファイル補正

 シャープ、ノイズ軽減

 ハイライト、シャドウの調整

 白レベル、黒レベルの調整

円形フィルターの使用

Nik Collectionで「ミッドナイト」フィルターを使用する

 

色収差を除去、プロファイル補正

 

 

Lightroomを起動し、基本的な補正をしていきます。基本補正項目の下部の「色収差を除去」、「レンズプロファイルを使用」にチェックを入れることで使用しているカメラ、レンズに応じた補正をかけていきます。

 

色収差とは少し難しいですが、色のにじみ、像の流れ、歪みなどにつながります。色収差を除去することでもやっとした印象を消すことができます。プロファイル補正とはAdobe社で提供しているレンズの欠点を補うものだと思っていただいて結構です。プロファイル補正をかけることでレンズの欠点を補正してくれます。この作業を行うことで使用しているカメラやレンズに対応した最適な補正をかけてくれます。

 

Lightroomの基本補正パネルでは上から調整していきたくなりますが、レンズプロファイル補正を行うと少し明るくなり、ヒストグラムが変化する場合があるので私の場合カメラ、レンズ側の補正を先に行うようにしています。

 

シャープ、ノイズ軽減

 

 

次にシャープ、ノイズ軽減をかけていきます。撮影時のISO感度が高いとノイズ軽減でのっぺりとした画像になることがあるので注意が必要ですが、今回はISO64での撮影でしたので最大までかけてしまいます。シャープ、ノイズ軽減は露出や色味を変えてからの調整でも問題ないかと思います。

 

ハイライト、シャドウの調整

 

 

海外の風景写真のレタッチなどではよく用いられる手法ですが、ハイライト;−100、シャドウ;+100に補正します。大幅な補正となっていますが、ハイライトを下げ、シャドウを上げることで細部のディテールを引き出すことができます。

 

白レベル、黒レベルの調整

 

 

白レベル、黒レベルの調整を行います。白レベルは画像のもっとも明るい部分、黒レベルは画像のもっとも暗い部分です。ヒストグラムの両端がいっぱいになるようにすることで明暗差を出して広いダイナミックレンジにしていきます。今回は白レベル;+62、黒レベル;+8としました。もちろん画像によって調整量は異なりますのでいろいろ試してみてください。

 

円形フィルターの使用

 

 

 

基本的な補正が終わったら「円形フィルター」で大胆に明るくします。

 

円形フィルターの詳しい使用法についてはこちらの記事もご覧ください。

 

【レタッチテクニック】 Lightroomで写真の明るさを部分的に変えてみよう!

 

 

円形フィルターは赤枠で囲った部分から起動します。必要に応じて画像を縮小すると使いやすくなります。

 

 

円の中心となるポイントと選択し、ドラッグすることで円形のフィルターを作成できます。この際、「shiftキー」を押しながらドラッグすることで正円になります。

 

 

デフォルトの設定では円の外側にエフェクトがかかるようになっているので「反転」のチェックビックスをオンにします。すると、イメージに近くなってきました。境界線部分についてはぼかしのスライダーを右側にふることで自然になります。

 

 

円形フィルターのパラメーターを調整します。今回は露光量を+4.00まで大幅に上げて明るい印象にしてみました。露光量を上げるとでディテールが失われやすいのでハイライトは−100にします。ある程度調整をしたら、円のサイズ、位置を微調整するとよいです。イメージ通りに仕上がったら「完了」を選択し、円形フィルターでの調整は終了になります。

 

Nik Collectionで「ミッドナイト」フィルターを使用する

 

Nik CollectionはLightroom、Photoshopで使えるプラグインでさまざまなフィルターがそろっています。無料で高機能なので海外だけでなく日本のphotographerでもよく使われています。

 

Nik Collectionについてはこちらの記事もご覧ください。

 

究極のレタッチツール!「Nik Collection」を使えば写真が劇的に変わる!

 

 

Nik CollectionはLightroomでも使用できますが、今回はPhotoshopで使用します。まずはLightroomからPhotoshopに連携します。Lightroom上で画像を右クリック→「他のツールで編集」→「Adobe Photoshop CCで編集」を選択します。

 

 

Nik Collectionにはさまざまなフィルターがありますが今回は「Color Efex Pro」を使用します。左上メニュー→「フィルター」→「Nik Collection」→「Color Efex Pro」を選択するか、ショートカットの「Selective Tool」が画面上に起動している場合はそこから「Color Efex Pro」を選択します。

 

 

するとこのようなフィルターのプレビュー画面が起動します。左側には多数のフィルターがそろっいるので好きなものを選んでよいですが、今回は「ミッドナイト」フィルターを使用します。「ミッドナイト」フィルターではダークな雰囲気で、ディティールのぼかしも入るので幻想的に仕上がります。

 

個人的には「ミッドナイト」フィルター以外でも風景、ネイチャータブのフィルターをプラスアルファとして使うことが多いです。

 

 

各フィルターにもパラメーターがあり、細かく調整できます。今回の「ミッドナイト」フィルターではカラーを100%にして彩度を上げてみました。

 

 

「ミッドナイト」フィルター適用後の画像です。Nik Collectionを用いることでぐっと雰囲気を出すことができました。Nik Collectionのフィルター適用後の画像は新たなレイヤーとして作成されるのでレイヤーマスクを使用することで部分的に効果をかけることもできます。

 

完成画像

 

 

完成画像がこちらになります。今回は円形フィルターで大胆に光を加えたあとでNik Collectionの「ミッドナイト」フィルターを使用して画像を引き締めました。Nik Collectionでは簡単に高機能なフィルターをかけることができるのでぜひ挑戦してみてください。