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【レタッチテクニック】実例でみるレタッチ作例 桧原湖の朝焼け

Irisです。

 

今回も実際の作例を用いたレタッチ手順をご紹介していきます。作例は桧原湖で撮影した朝焼けシーンです。Lightroomメインで簡単に美しい朝焼けを印象的にレタッチしてみます。

 

写真素材 PIXTA

 

 

 

 

朝焼け撮影のメリット

 

コラム的な話になってしまいますが、朝焼け撮影はメリットが多いです。個人的な感覚ですが、夕焼けよりも朝焼けの方が綺麗に焼けてくれる場合が多いように感じます。

 

また、人も比較的少ないため撮影しやすいです(ただし、熊や遭難にはじゅうぶん注意してください)。有名スポットでは本気のカメラマンが多い時もありますが、カメラマン同士の繋がりができたり、色々勉強させていただけることもあります。

 

朝焼けは朝早い時間から移動しないといけないため、家族が寝ている間にこっそり出かけて、家族が起きた頃に帰ってくることも可能です。

 

 

Exif情報

 

Exifとは撮影時の絞り、シャッタースピード、ISO感度、焦点距離を表示したものになります。Exif情報を参照することで撮影者がどのような設定で撮影したのか知ることができます。

 

今回の写真のExif情報は

 

カメラ;Nikon D810

レンズ;AF-S NIKKOR 70-200mm f/2.8E FL  ED VR

測光モード;ハイライト優先

Exif;ISO64, 145mm, f/8, 1/500s

手持ち撮影(三脚不使用)

 

となっています。

 

また、レタッチ前提としていますのでRAWファイルでの撮影は必須となります。

 

撮影時のポイント

 

 

作例では朝日を画面に入れていますので露出には配慮する必要があります。風景写真においては白とびさせずに暗めに撮るとよい場合が多いですが、太陽部分の白とびは仕方ないので何度か露出を変えて撮影し、結果的に上のようなヒストグラムとなりました。

 

朝日など太陽を入れて撮影する場合は構図も重要です。今回は朝日を中央に配置しました。中央から少しずれてしまうと鑑賞する人が違和感を感じる場合が多いので注意が必要です。もしずれてしまった場合はレタッチ時のトリミングでも対処できますので厳密に中央に配置します。

 

また、三脚を立てるのが面倒だったので今回は手持ちで撮影しました。風景写真では三脚使用がベストですが、シャッターチャンスを逃しては意味がないですし、面倒になり写真を撮らなくなってしまっても意味がありません。私もときおり手を抜いて撮影しています。

 

ただ、手持ち撮影でシャッタースピードが遅くて手ブレしてしまったり、ISO感度を上げざるを得ない状況では三脚を使用した方がよいでしょう。

 

レタッチのイメージ

 

レタッチで1番重要なのが、レタッチ後の仕上がりをイメージすることです。仕上がりをどのようにしたいかによって、撮影時の設定やレタッチ手法が変わってきます。今回の作例では朝焼けの美しさを強調することに重点をおき、色調の補正を行いました。撮影後に画像を確認したところほぼイメージ通りで撮れましたので最小限のレタッチにとどめています。

 

実際のレタッチ手順

 

それでは今回の作例のレタッチ手順の解説に移ります。

 

色収差を除去、プロファイル補正

シャープ、ノイズ軽減

ハイライト、シャドウの調整

白レベル、黒レベルの調整

シャドウの再調整

自然な彩度を上げる

色別補正でオレンジを赤側にシフト

Photoshopでハイパスフィルターをかける

 

色収差を除去、プロファイル補正

 

 

Lightroomを起動し、基本的な補正をしていきます。基本補正項目の下部の「色収差を除去」、「レンズプロファイルを使用」にチェックを入れることで使用しているカメラ、レンズに応じた補正をかけていきます。

 

色収差とは少し難しいですが、色のにじみ、像の流れ、歪みなどにつながります。色収差を除去することでもやっとした印象を消すことができます。プロファイル補正とはAdobe社で提供しているレンズの欠点を補うものだと思っていただいて結構です。プロファイル補正をかけることでレンズの欠点を補正してくれます。この作業を行うことで使用しているカメラやレンズに対応した最適な補正をかけてくれます。

 

Lightroomの基本補正パネルでは上から調整していきたくなりますが、レンズプロファイル補正を行うと少し明るくなり、ヒストグラムが変化する場合があるので私の場合カメラ、レンズ側の補正を先に行うようにしています。

 

シャープ、ノイズ軽減

 

 

次にシャープ、ノイズ軽減をかけていきます。撮影時のISO感度が高いとノイズ軽減でのっぺりとした画像になることがあるので注意が必要ですが、今回はISO64での撮影でしたので最大までかけてしまいます。シャープ、ノイズ軽減は露出や色味を変えてからの調整でも問題ないかと思います。

 

ハイライト、シャドウの調整

 

 

海外の風景写真のレタッチなどではよく用いられる手法ですが、ハイライト;−100、シャドウ;+100に補正します。大幅な補正となっていますが、ハイライトを下げ、シャドウを上げることで細部のディテールを引き出すことができます。ハイライト、シャドウの調整で白とび、黒つぶれも消えました。

 

白レベル、黒レベルの調整

 

 

白レベル、黒レベルの調整を行います。白レベルは画像のもっとも明るい部分、黒レベルは画像のもっとも暗い部分です。ヒストグラムの両端がいっぱいになるようにすることで明暗差を出して広いダイナミックレンジにしていきます。ハイライト、シャドウの調整で全体的なコントラストを下げディテールを出しつつ、朝焼けを印象的にします。この際白とび、黒つぶれを起こさない程度にヒストグラムを見ながら調整します(白とび、黒つぶれが起きるとヒストグラムに警告が出ます)。今回は白レベル;+40、黒レベル;0としました。もちろん画像によって調整量は異なりますのでいろいろ試してみてください。

 

シャドウの再調整

 

 

先ほどシャドウを-100に調整しましたが、木々のディティールが出すぎていたので少し暗めに再調整します。シャドウ;-62に再調整しました。

 

 

 

自然な彩度を上げる

 

 

明るさに関する部分を調整し終えたあとは色味の調整に入ります。自然な彩度を上げて朝焼けの色味を強調します。今回は自然な彩度;+40に調整しました。彩度で調整すると余計な部分の彩度も上がってしまうので自然な彩度での調整がおすすめです。また、朝焼けの場合ホワイトバランスで朝焼けの色味を強調することもできますが、画像全体の色味が変わってしまうため私の場合ホワイトバランスはあまり調整しない場合が多いです。

 

色別補正でオレンジを赤側にシフト

 

 

色別補正は使用頻度の高い項目になります。色別に彩度や色相を調整することができます。今回はオレンジを選択し、赤側にスライダーを動かすことで朝焼けを赤みがかった雰囲気にしました。操作自体は直感的ですのでぜひ使用してみてください。今回はオレンジの色相を-46に調整しました。

 

Photoshopでハイパスフィルターをかける

 

 

画像をシャープにするためにPhotoshopでハイパスフィルターをかけます。今回は4.0pxに設定しました。

 

ハイパスフィルターの使い方についてはこちらの記事をご覧ください。

 

 

完成画像

 

 

完成画像がこちらになります。今回はLightroomメインで調整しましたので再現しやすいかと思いますので参考にしてみてください。