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【撮影テクニック】滝をスローシャッターで撮影する

2018-03-11

Irisです。

 

滝は大自然の象徴でありマイナスイオンを感じることができる人気のスポットです。滝の撮影方法にはセオリーがあり、マスターすることで簡単に綺麗な写真に仕上げることができます。今回は滝をスローシャッターで撮影する方法についてご紹介します。

 

流れる滝を表現する

 

 

滝の写真を美しく写すにはシャッタースピードがポイントです。スローシャッターで撮影することで滝の流れが糸のようになり、肉眼では見ることのできない表現にすることが可能です。カメラの設定自体はとても簡単ですので説明していきます。

 

撮影時の設定

 

撮影時の設定は以下のようになります。

 

撮影モード;マニュアル(M)

ISO;最低感度

絞り;F8〜F22

シャッター速度;0.5秒〜数秒

三脚使用

 

撮影モードはマニュアル(M)がベスト

 

撮影モードにはいろいろありますが、絞りとシャッタースピードを自分で設定できるマニュアル(M)モードがおすすめです。マニュアルモードというと敷居が高いイメージがあるかも知れませんがカメラ内蔵の露出計が表示されますので適正露出になるようにF値とシャッタースピードを設定してみてください。使い方が難しい方はシャッタースピード優先モード(S、Tv)にしてもよいかも知れません。

 

撮影モードについてはこちらの記事に詳しく書いてあります。

 

【撮影テクニック】撮影モードを理解して思い通りの写真を撮ろう!

 

ISO感度は最低感度で

 

 

風景写真においては基本となるのですが、ISO感度はベース感度に設定します。感度を上げないことでノイズも少なくなりますし、ベース感度ではレタッチ耐性もあり、ダイナミックレンジをフルに活かした写真に仕上げることができます。また、滝の写真でスローシャッターにすると光を取り込む(露光)時間が長くなり全体が明るくなってしまう(露出オーバー)のでそういった意味でもベース感度に設定するのが基本となります。それでも明るくなりすぎてしまう場合はISO感度の減感(最低感度よりさらに低くする)こともあります。

 

絞りはF8〜F22くらいに設定する

 

 

絞り値(F値)を変えることで写真の表現は大きく変わります。F値が小さいほど背景をぼかすことができ、F値が大きいほど写真全体にピントが合った写真になります。風景写真では全体をくっきる写すパンフォーカスが基本になりますので最低でもF8以上に設定する必要があります。ちなみにF値と明るさの関係について補足するとF値を小さくすると写真は明るく、F値を大きくすると写真は暗くなります。

 

滝の撮影ではスローシャッターにしたいのでF8で露出が明るくなってしまう場合はさらに絞り込んでいくことも可能です。注意点として、レンズにもよりますがF16以上にすると回析現象といって解像感が失われる場合があるのであまりF値を上げすぎないようにしてください。個人的にはF22くらいまでが許容範囲かと思います。

 

F値とシャッタースピードに関係についてはこちらの記事もご覧ください。

 

【撮影テクニック】露出を決める3つの要素を理解しよう!

 

シャッタースピードは0.5秒〜数秒に設定する

 

 

滝の撮影の良し悪しを左右するのがシャッタースピードです。流れる滝を表現するには0.5秒〜数秒に設定するのがポイントになります。滝の水量によってベストなシャッタースピードが異なるので始めのうちはシャッタースピードを変えて撮影画像を確認しながら何枚か撮影するのがよいと思います。

 

※スローシャッターにすると、風で草木などがぶれてしまう場合があります。そのような場合は高等テクニックにはなりますが、草木などの部分だけ同じ露出でシャッタースピードを速くして撮影してぶれをなくし、Photoshopでレイヤーマスクを使用して部分的に合成する手法もあります。

 

三脚の使用は必須

 

<画像はGITZO公式HPより>

https://www.manfrotto.jp/gitzo

 

滝をスローシャッターで撮影するには手持ちでは厳しいことは想像に難くないと思います。現在では手ぶれ補正付きのレンズも多いですが、シャッタースピードが秒単位になってくるとブレは発生してしまうので三脚の使用は必須となります。また、三脚を使用することでフレーミングも安定してよりよい作品に仕上げることができます。三脚使用時はライブビューも併用するとよいでしょう。

 

三脚の種類にはピンからキリまで色々とありますが、まずは安いものでも問題ないかと思います。ただし、カメラやレンズが重くなるとブレが発生しやすくなるので耐荷重も考慮するようにしてください。

 

明るい場合はNDフィルターを使用する

 

<画像はKANIフィルターHPより>

https://www.loca.design

 

滝は薄暗い森の中にあることも多いですが、明るい場所にあるような滝ではシャッタースピードを遅くすると写真全体が明るくなりすぎてしまいます(露出オーバー)。そのような場合に便利なのが「NDフィルター」です。NDフィルターは減光フィルターとも呼ばれ、上の画像を見るとわかりやすいですが写真を強制的に減光することができます。

 

NDフィルターには種類があり、滝の撮影ではND8やND16を使用することが多いです。ND8では絞り3段分、ND16では絞り4段分の減光効果があります。メーカーも様々なものがありますが、個人的には色かぶりの少ないKANIフィルターがおすすめです。

 

まとめ

 

滝の流れを美しく表現するにはスローシャッターでの撮影がベストです。カメラの設定自体はある程度決まっているので三脚さえあれば簡単に撮影することができます。特に新緑や紅葉の季節に絡めて撮影すると綺麗な写真に仕上がるかと思いますのでぜひ撮影方法を覚えてみてください。