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【レタッチテクニック】実例でみるレタッチ作例 桧原湖の朝焼け

2018-02-19

Irisです。

 

今回も実際の作例を用いたレタッチテクニックをご紹介していきます。作例は桧原湖の朝焼けです。

 

 

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撮影地

 

福島県には美しい撮影スポットがたくさんあります。裏磐梯にある桧原湖もその1つです。特に裏磐梯の湖沼の朝焼けは息を飲むほど美しいのでぜひいらしていただきたいと思います。

 

 

桧原湖はとても大きいのですが少し奥まったところにある細野地区にて撮影しました。美しい朝焼けを撮影するには日の出時刻の1時間くらい前に現場に到着するのがベストかと思います。

 

Exif情報

 

Exifとは撮影時の絞り、シャッタースピード、ISO感度、焦点距離を表示したものになります。Exif情報を参照することで撮影者がどのような設定で撮影したのか知ることができます。

 

今回の写真のExif情報は

 

カメラ;Nikon D810

レンズ;AF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8E  ED VR

測光モード;ハイライト優先

Exif;ISO64, 70mm, f/22, 60s

 

となっています。

 

また、レタッチ前提としていますのでRAWファイルでの撮影は必須となります。

 

撮影時にはハーフNDフィルターを使用

 

 

朝焼けや夕焼けの撮影にはハーフNDフィルターが便利です。画像のように一部にのみND(減光)効果をかけることができるので明暗差の大きいシーンでは有用です。私は色被りの少ないKANIの角型フィルターホルダーとフィルターを使用しています。今回の作例では湖面を滑らかに写すためにND16のフィルターも重ね付けして撮影しました。

 

レタッチのイメージ

 

レタッチで1番重要なのが、レタッチ後の仕上がりをイメージすることです。仕上がりをどのようにしたいかによって、撮影時の設定やレタッチ手法が変わってきます。今回の作例では朝焼けの美しさを強調することに重点をおき、色調の補正を行いました。

 

実際のレタッチ手順

 

それでは今回の作例のレタッチ手順の解説に移ります。

 

・色収差を除去、プロファイル補正

・センサーのゴミを除去

・ハイライト、シャドウの調整

・白レベル、黒レベルの調整

・ホワイトバランスの調整

・シャープ、ノイズ軽減

・Photoshopでハイパスフィルターをかける

・PhotoshopでNik Collectionを適用する

・Camera Raw フィルターでオレンジの彩度を上げる

 

・色収差を除去、プロファイル補正

 

 

まずはLightroomで基本的な補正をしていきます。基本補正項目の下部の「色収差を除去」、「レンズプロファイルを使用」にチェックを入れることで使用しているカメラ、レンズに応じた補正をかけていきます。

 

色収差とは少し難しいですが、色のにじみ、像の流れ、歪みなどにつながります。色収差を除去することでもやっとした印象を消すことができます。プロファイル補正とはAdobe社で提供しているレンズの欠点を補うものだと思っていただいて結構です。プロファイル補正をかけることでレンズの欠点を補正してくれます。この作業を行うことで使用しているカメラやレンズに対応した最適な補正をかけてくれます。

 

・センサーのゴミを除去

 

 

今回はかなり絞り込んでの撮影となりましたのでセンサーのゴミが写ってしまっています。作品として仕上げるにはセンサーのゴミの除去は重要な作業なのでスポット修正ツールでセンサーのゴミを除去していきます。

 

Lightroomでのセンサーのゴミの除去方法はこちらの記事に詳しく書いてあります。

 

【Lightroom】スポット修正ツールでゴミを除去する

 

 

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最終的には多くのゴミを除去しました。

 

・ハイライト、シャドウの調整

 

 

 

海外の風景写真のレタッチなどではよく用いられる手法ですが、ハイライト;−100、シャドウ;+100に補正します。大幅な補正となっていますが、ハイライトを下げ、シャドウを上げることで細部のディテールを引き出すことができます。

 

・白レベル、黒レベルの調整

 

 

次に白レベル、黒レベルの調整を行います。白レベルは画像のもっとも明るい部分、黒レベルは画像のもっとも暗い部分です。ヒストグラムの両端がいっぱいになるようにすることで明暗差を出して広いダイナミックレンジにしていきます。ハイライト、シャドウの調整で全体的なコントラストを下げディテールを出しつつ、朝焼けを印象的にします。今回は白レベル;+54、黒レベル;−26としました。もちろん画像によって調整量は異なりますのでいろいろ試してみてください。

 

ホワイトバランスの調整

 

 

ホワイトバランスは色温度とも呼ばれ、色味を決定している項目になります。最近のカメラはとても優秀なのでホワイトバランスをオートで撮影しても適切な色味になりますが、場合によっては色が偏ってしまったりする場合があるのでそのような場合に調整が必要な場合があります。また、あえて青みや赤みを出すことも可能で、LightroomやPhotoshopでは色温度のスライダーをみて直感的に操作できるようになっています。今回は色温度を4700Kに調整し、少し青みを出してみました。

 

・シャープ、ノイズ軽減

 

 

細かい補正にはなりますがシャープ、ノイズ軽減をかけていきます。撮影時のISO感度が高いとノイズ軽減でのっぺりとした画像になることがあるので注意が必要ですが、今回はISO64での撮影でしたので最大までかけてしまいます。

 

ここまででLightroomでの編集は終了です。Photoshopで追い込みをするため画像を右クリック→「他のツールで編集」→「Adobe Photoshopで編集」を選択します。

 

Photoshopでハイパスフィルターをかける

 

 

画像をシャープにするためにPhotoshopでハイパスフィルターをかけます。今回は4.0pxに設定しました。

 

ハイパスフィルターの使い方についてはこちらの記事をご覧ください。

 

 

PhotoshopでNik Collectionを適用する

 

Photoshopで使える有効なプラグインでNik Collectionというものがあります。今回はNik Collectionのプロコントラストを使用して自然にコントラストを上げていきます。

 

Nik Collectionの導入方法についてはこちらの記事をご覧ください。

 

 

画面左上のメニュー→「フィルター」→「Nik Collection」→「Color Efex Pro 4」を選択します。

 

 

様々な設定項目がありますが、今回はプロコントラストを選択し、ダイナミックコントラストを100%に調整します。

 

 

フィルター適用後の画像です。効果が強いと感じた場合はレイヤーの不透明度を下げたり、レイヤーマスクで部分的に適用することもできます。

 

・Camera Raw フィルターでオレンジの彩度を上げる

 

 

Nik Collection適用後のレイヤーを統合し、最終的な仕上げとしてCamera Raw フィルターでオレンジの彩度を上げていきます。オレンジの彩度を+30にすることでより幻想的にすることができました。

 

完成画像

 

 

完成画像がこちらになります。今回は朝焼けをハーフNDフィルターで写し、湖面の滑らかさは通常のNDフィルターで表現することができたので撮影5割、レタッチ5割といったところでしょうか。レタッチではダイナミックレンジを広げ、鮮やかさを出すことでより肉眼でみる景色に近づけることができました。Lightroomでの基本的な補正はよく使う手法ですのでぜひ試してみてください。

 

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