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【Photoshop】レイヤーマスクで画像に明暗差をつける

2018-02-19

Irisです。

 

風景写真でキーとなるのは光の明暗差です。今回はフォトショップのレイヤーマスクを使用して光の差し込みを強調し、画像に明暗差をつけるテクニックについてご紹介していきます。

 

Lightroomで明暗差をつける方法についてはこちらの記事にもかいてありますのでよければご覧ください。

 

【Lightroom】円形フィルターを複数用いて写真に明暗差をつける

 

 

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レタッチ後の仕上がりをイメージする

 

レタッチで1番重要なのが、レタッチ後の仕上がりをイメージすることです。仕上がりをどのようにしたいかによって、撮影時の設定やレタッチ手法が変わってきます。今回は手前の山に光が当たっている状況を強調したかったのでレタッチにより光の明暗差をつけていくことを目標とします。

 

撮影時の露出はアンダーに

 

レタッチを前提に考えた場合、撮影時に露出をアンダー側に撮るとよい場合が多いです。撮影後に編集を加える場合RAWファイルでの撮影が必須になります。白トビしてしまった部分の情報は残っていませんが、暗い部分に関してはデータが残っていることが多いのでレタッチ耐性としては露出アンダーの方がレタッチでデータを引き出せます。レタッチで明暗差を強調したい場合は露出アンダーで撮影し、光の当たっている部分をさらに明るくする手法がよく使われます。

 

Lightroomで基本補正し、Photoshopで編集

 

Photoshopで編集する前に、まずはLightroomで基本補正をかけていきます。今回はPhotoshopで明るい画像を別途用意して明暗差をつけていくので露出アンダーの状態で微調整します。

 

 

黒つぶれがないように各パラメータを編集します。編集内容としては以下のとおりになります。

 

露光量;+0.40

ハイライト;-100

シャドウ;+100

白レベル;+62

黒レベル;+4

シャープ、ノイズ軽減をかける

色収差を除去、プロファイル補正を使用

 

ハイライトを下げ、シャドウを上げる手法は海外における風景写真のレタッチでよく使われているようです。コントラストが下がることでマットな質感だったり絵画風の質感に近づきます。

 

その上で黒つぶれがないようにヒストグラムを確認し露光量、黒レベルを上げ、光の差し込みを強調するため白レベルを明るくなりすぎない程度に上げました。

 

シャープ、ノイズ軽減、色収差の除去、プロファイル補正についてはどの写真においても補正をかけることが多いです。

 

これらの項目はもちろん撮影画像によって異なりますのあくまで参考としてください。

 

 

レタッチ前後の画像です。少し明るくした程度にとどまっています。Lightroomでの編集が終わったら、画像を右クリックし「他のツールで編集」→「Adobe Photoshop CCで編集」を選択してPhotoshopに画像の受け渡しを行います。

 

露出の異なる画像を2枚用意する

 

 

Photoshopに画像を受けわたすとこのようになります。ここからが今回のレタッチテクニックのポイントになりますが、露出を明るくした画像をもう1枚用意します。元画像の暗い状態に露出を上げた画像の明るい部分をつけたしていくのが本テクニックの概要となります。

 

まずはレイヤーをコピーします。背景レイヤーの上で右クリック→「レイヤーを複製」か、ショートカットで「command(Ctrl)+J」でレイヤーのコピーが作成できます。

 

レイヤーをコピーする

 

 

レイヤーをコピーした画像です。新しくレイヤーを作成した場合、レイヤー名を変更するのがスマートのようですが今回はこのままレイヤー1の名称で進めていきます。

 

コピーしたレイヤーの露出を上げる

 

次に、コピーしたレイヤーを明るくします。画像を明るくする方法としては「明るさ・コントラスト」や「レベル補正」、「トーンカーブ」などいろいろな手法がありますが、今回は「Camera Raw フィルター」を使用します。画面左上メニューから「フィルター」→「Camera Raw フィルター」でCamera Raw フィルターを起動します。

 

 

Camera Raw フィルターを開くとこのようになります。ここから画像を明るくしていきます。

 

 

露光量だけを上げてもよいのですが、陰影が薄まってしまったので調整パラメータは以下のとおりにしました。調整はヒストグラムを確認し、白トビしない範囲にとどめました。

 

露光量;+1.25

白レベル;+50

 

 

レイヤー1を明るくした状態です。ここからレイヤーマスクを用いて明るい部分のみ残していきます。

 

レイヤーマスクを用いて明暗差を作る

 

レイヤーマスクとは画像を部分的にマスクする(隠す)機能です。先ほど明るくした画像の明るい部分以外をマスクしていくことで元画像の明るい部分をさらに強調していきます。

 

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レイヤーマスクの使い方についてはこちらの記事に詳しく書いてあります。

 

【Photoshop】Photoshopでレイヤーマスクを使用して合成写真を作成しよう!

 

黒マスクの使用

 

レイヤーマスクでは白と黒がキーワードになります。白マスクは「全ての領域を表示」した状態から部分的にマスクしていく(隠していく)のに対し、黒マスクは「全ての領域を非表示」した状態から部分的に表示していく形です。今回は明るい部分のみ表示させたいので黒マスクを使用します。

 

画像の一部をマスクしたい(隠したい)画像のレイヤー(今回は明るくしたレイヤー1)を選択し、右下の日本の国旗のようなマークをoption(WindowsではAlt)を押しながらクリックすることで黒マスクを作成できます。

 

 

レイヤー1の横に黒い四角が作成され、レイヤー1が全て非表示の状態になりました。レイヤーマスクで隠された状態から明るい部分を表示させるには、黒い四角部分を選択した状態でブラシツールを使用します(黒い部分を選択しないと通常のブラシツールとなってしまい画像に絵を描くことになってしまいます)。

 

白ブラシで明るい部分を表示させる

 

 

レイヤーマスクを選択した状態でブラシツールを使用するとブラシの色が白と黒になるので間違えていないかよく確認してみてください。「白ブラシでなぞると隠された部分が表示」され、「黒ブラシでなぞるとなぞった部分が非表示」になります。

 

必要に応じてブラシのサイズや不透明度、流量、滑らかさなど調整します。不透明度、流量、滑らかさはあまり高くしない方が自然な仕上がりになります。ちなみにブラシを使用する際はマウスでもできますが、私はWacomのペンタブレット「Intuos Pro」を愛用しています。ペンタブレットは繊細なレタッチができるので多くのプロに使われているようです。

 

 

手前の山の光の差し込み部分を少しずつ白ブラシでなぞっていきます。もし塗りすぎた場合は黒ブラシで上からなぞると消すことができます。ブラシの切り替えのショートカットは「X」です。

 

 

白ブラシでなぞっていくとこのようになりました。光の差し込みが強調されているのがわかりますでしょうか。

 

 

背景レイヤーを非表示にしてレイヤー1の表示部分だけの画像はこのようになります。これで明るい部分を強調した作品の完成となります。

 

完成画像

 

 

レイヤーマスクを使用することで光の明暗差を強調して画像に明暗差をつくることができました。このテクニックは私もよく使用していますし、作品をよりドラマチックにすることができるのでぜひ覚えてみてください。

 

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