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格安中華製カーボン三脚を購入
今回新しく中国のメーカーであるINNOREL（インノレル）の格安カーボン三脚を購入しましたのでレビューしたいと思います。型番は「KT324C三脚+N44雲台」になります。中華製三脚といえばレオフォトが有名ですが、最近値段が結構上がっている感じがするので他のメーカーで検討し（似たような三脚でレオフォト、velbon、artciseなど出ています）、デザインとスペックからINNOREL製品を選びました。
三脚は一生物などと言いますが・・・最近は新興メーカーから三脚もたくさん出てきており、私含め飽きっぽかったり新しいもの好きな方は買い替えや買い増しを何度もしている方も多いと思います（汗）。INNORELの三脚は値段が安いので買い替え頻度が多い方も買いやすいと思いますし、脚部分については値段の割にしっかりしていると感じます（後述しますが雲台は少し固定力が弱いような感じもします・・・）。
なお、三脚界ではGitzoとRRSが有名なので、予算が潤沢にある方や最上級品、定番品を買いたい方はそちらもおすすめです。
他にも何種類か販売されています
INNOREL製の三脚ですが、他にも脚の太さが違うタイプやトラベル三脚など何種類か出ているようです。基本的にはAmazonからの購入になるかと思います。いずれも価格的には他メーカーより安めなので買いやすいです。
ただし、サイズについてはネット上の数値だけではわかりにくいと思うので今持っている三脚のスペックと比べたりしてイメージを掴むのがよいかと思います。
スペック
各部詳細
外観
脚を縮めた状態です。最近のトレンドかと思いますが、エレベーターは別途装着するタイプになるので折り畳むと（太さが）スリムになります。
3段目まで伸ばした状態です。3段目の脚径は25.6mmなので安定しますがアイレベルよりは少し低くなります。通常の撮影であれば3段でもじゅうぶん事足りそうです。
1番上の脚はスペック表の通り32.5mmありますので安心して使えます。Gitzo、RRS、レオフォトの三脚と比べても持った感じは遜色ないと感じました。トラベル三脚と比べるとかなりしっかりしています。
4段目まで伸ばすと雲台込みで148cmです。カメラを載せるとちょうどアイレベルくらいになるかと思います。4段目の脚径も22.2mmあるので安心して伸ばせるでしょう。
脚部ですが、1本にスポンジが巻いてあります。レオフォトだとシリコン製のグリップが付いているようですが個人的にシリコンはあまり好きでないのでスポンジタイプでよかったです。ロゴな控えめな点もgoodです（笑）。
製品名のシールも貼ってありますがレオフォトほど主張は激しくありません（汗）。
カーボンは10層巻きです。柄は標準的で大きな特徴はありません。
ロックナットの操作性は特に問題なく使いやすいです。回す際のトルクも適度かと思います。
開脚セレクターも備えており、3段階で開脚することができます。ただし、広げる際セレクターを持ち上げるのですが、段階的に止まらないのでとても操作しにくいです。この辺りは値段も安いので割り切った方がよいかも知れません。最大で開脚するとかなりローアングルになります。セレクターですが、少し青みを帯びていて実物の質感はいいです。
カラビナを付けることができるようになっています。バッグなどを吊り下げればブレ対策にもなりますね。
雲台
自由雲台も付属しています。ボール系は44mmで中型サイズくらいになるかと思います（RRSの大型サイズで55mm）。切り欠けも2ヶ所空いておりカメラの向きを変える際も操作しやすいようになっています。
フリクションコントロールは付いていませんのでご注意を。値段を考えると仕方ないですかね・・・。
小さいノブはパンニング用ノブになります。トルク感は緩すぎず固すぎずといった感じです。
クランプはアルカスイス互換のノブタイプです（レオフォトなどレバー式はノブ式より高いものが多いようです）。プレートも付属しますので買ってすぐ使えます。カメラを載せると見えなくなってしまいますが水準器も付いています。
付属品
写真を撮り忘れましたが、三脚ケース、エレベーターポール、スパイク石突も付属されています。雲台ケースは入っていなかったような気も・・・すみません忘れました。
気になる点
本製品で気になったのは雲台の操作性ですね。ボールが固いのと重いレンズを載せると締め上げた後ズレが出てしまいます。ただ、このデメリットについては雲台を交換したりスライダーレールを装着することで解決できそうな気もするので致命的な欠点ではないかも知れません。値段も安いですし・・・。
他に気になった点というか完全なデメリットですが、サポートを受けられるか怪しい点が挙げられます。ただこの点に関しては使い捨て感覚で買えば問題ないでしょう（修理したとしても部品の取り寄せなど時間や金額が結構かかるかも知れないですし）。
あとはもし売るとなった時にメジャーな製品でないことから、買い手を見つけるのが大変そうに思います。リセールを気にする方はGITZOやRRS、Leofotoなど有名なメーカーから選ぶのが無難かも知れません。
まとめ
INNORELのカーボン三脚は値段の割に十分な品質を備えています。雲台の操作性がやや△ですが写真を撮るには問題ない程度であり、気になる場合は雲台を交換してもよいと思います。雲台を別途購入しても価格的には安く収まります。サポートも不安な点がありますがトータル面で考えると大変お買い得な三脚と言えそうです。
