色飽和とは
色飽和とは特定の色の彩度(鮮やかさ)が高くなってしまい、階調の情報が失われて色がベタッとしてしまう現象を指します。特に赤や黄色など暖色系で出やすい傾向があるようです。色飽和が起きてしまう原因としては、撮影時のカメラのピクチャーコントロール等設定やRAW現像時に彩度を上げすぎてしまうことなどがあります。主に植物の撮影時などに出てしまうことが多いと思います。
色飽和の確認方法
ヒストグラムで色飽和を確認する
ヒストグラムでは画像の輝度情報の他にカラー情報(RGB)も表示されます。RGB(レッド、グリーン、ブルー)については色飽和が起きると、ヒストグラムのRGBチャンネルのいずれかが両端を振り切ってしまいます。上記ヒストグラムでは赤色が飛んでしまい、色飽和が起きています。
カメラの機種によっては、撮影画像の液晶プレビュー画面でRGBチャンネルそれぞれのヒストグラムを確認できるものもあるので活用してもよいと思います。
目視で確認する
RGB以外のカラーについては、目視で確認するようになります。慣れるまでは難しいかも知れませんが色飽和が起きていると色がベタッとして立体感がない状態になります(勉強不足で申し訳ないのですが、RGB以外のカラーの色飽和確認方法について、ロジカルに確認する方法がもしあれば追記したいと思います)。
色飽和が起きてしまった場合の対処方法
ピクチャーコントロール等の設定変更
ピクチャーコントロール等(メーカーによって呼称は異なります)の設定によっては彩度が高くなってしまう場合があります。そのような場合では、ニュートラルやナチュラル系に設定するか、カスタム設定で彩度のパラメーターをマイナス補正すると改善すると考えられます。余談ですが、RAW現像を前提とした場合にはピクチャーコントロール等をニュートラル/ナチュラル系に設定すると、階調が豊富なため後処理しやすいです。
彩度を下げる
Photoshop/ Lightroomでは自然な彩度/彩度を下げることで色飽和が改善される場合があります。なお、補正により色飽和が起きてしまったときは補正量を少し戻すようにしてください。基本補正パネルの自然な彩度/彩度では全体に影響してしまうので、HSLパネルで色飽和が起きているカラーのみ彩度を下げるのも有効かと思います。
まとめ
色飽和は思ったより出くわす機会も多いかも知れません。色飽和が起きると立体感が抜けてしまうので、色飽和を起こさないために参考となれば幸いです。