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明暗別色補正(Split Toning)とは
明暗別色補正(Split Toning)とは名前のとおり、明部(ハイライト)と暗部(シャドウ)それぞれに色調補正をかけるツールになります。色調補正を行うことで色味を出したり、色かぶりを消してクリアにすることも可能です(ただし色かぶりの除去は少し上級者向けかと思います)。「ホワイトバランス」でも色味を変更することができますが、「ホワイトバランス」は画像全体に補正がかかるのに対し、「明暗別色補正」ではハイライト、シャドウを部分的に補正できるのが特徴となります。調整パネルを目にしたことはあるが、使用方法がわからない方などぜひ試して頂きたいと思います。補正はスライダーを用いるので直感的な操作ができます。
明暗別色補正(Split Toning)の使用方法
Photoshopでは「Camera Rawフィルター」を開き、いくつかあるタブの上記赤枠の位置にあります。Lightroomでは現像モジュールの上記赤枠の位置になります。パネルが閉じている場合は
マークをON/OFFすることで表示/非表示を変更できます。
ハイライトの色相・彩度の変更
色相;18、彩度;10に設定しました。色相についてはカラー表記されているので直感的に操作可能かと思います。
シャドウの色相・彩度の変更
色相;18、彩度;10に設定しました。彩度で効果の適用量を決定しますが、プレビュー画像を見ながら操作してみてください。
(最新)アップデートでカラーグレーディングに名称変更
2020.11月現在、アップデートで明暗別色補正→カラーグレーディングに名称変更となっています。中間調、シャドウ、ハイライトに色を乗せることが可能で、色調および補正量をスライダーで調整できます。これまでと変わったポイントとしては、中間調の補正が追加されたこと、輝度が調整できる点になります。慣れるまでは使いにくいと感じるかも知れませんが考え方は大きな変わりはありませんので試しながら使ってみてください。
スライダーが使いにくければ、Photoshopでルミノシティマスク(Luminosity Mask)を作成し、トーンカーブ などで色調補正をかけるのもよいと思います。
色相は補色を組み合わせるのがおすすめ
明暗別色補正でハイライト、シャドウの色相を設定するポイントですが、下記補色の関係を利用するとすっきりした表現になるかと思います(だいたいでも構いません)。ハイライト、シャドウのみの調整も可能ですが、補色を取り入れることで画像に締まりが出ます(デザイン業界でもよく使われています)。
完成画像
補色の関係を利用して明暗別色補正をかけることで元画像の雰囲気をよりすっきりかつ印象的に仕上げることができたと感じています。
まとめ
明暗別色補正(Split Toning)を活用することで積極的な色表現が可能になります。補色の関係もぜひ理解して作品作りに役立てて頂ければ幸いと思います。