ルミノシティマスク(Luminosity Mask)とは
今回はPhotoshopで用いるルミノシティマスク(Luminosity Mask)というワードについてご紹介していきます。
ルミノシティマスク(Luminosity Mask)は海外では広く使われているPhotoshopでのテクニックになります。別名「輝度マスク」とも呼ばれ、明るさをもとに選択範囲を作成します。より高度な作品を作るには、画像の部分的な補正が必要になります。部分的に補正するために選択範囲を作るのですが、ブラシなど手動で作成する方法は境界などどうしても不自然になってしまいます。ルミノシティマスク(Luminosity Mask)を用いた場合、輝度情報からの自動演算処理で作成され、違和感なく選択範囲を作成できる点が大変有用とされています。特に、明るい部分や暗い部分を補正したい時などブラシや選択範囲を使用するより遥かに簡単です。
明るさ(輝度)によって画像を部分的に選択できると、部分補正がとてもやりやすくなりなおかつ自然に仕上げられます。明るい部分だけ補正したい、暗い部分だけ補正したいというケースはかなり多いかと思いますのでルミノシティマスク(Luminosity Mask)は部分補正と相性がいいです。そんな訳で近年ルミノシティマスク(Luminosity Mask)を活用したテクニックが広がってきているという訳ですね。
Photoshopでの通例だと、画像を部分的に隠す機能をマスク(Mask)と表す場合が多いようですが、「マスク(Mask)=部分的に表示/非表示した画像」と解釈するとわかりやすいように感じます。
例①;レイヤーマスク
レイヤーを部分的に表示/非表示した画像例②;クリッピングマスク
部分的に切り取って作成した画像
個人的見解では、ルミノシティマスク(Luminosity Mask)を簡潔に表現すると以下のようになると考えています。
ルミノシティマスク(Luminosity Mask);輝度をもとに部分的に表示/非表示した画像
※明るさ(輝度)でなく、色で画像を部分的に表示/非表示した画像のことを「彩度マスク」といいます。色単位で修正したいケースもあるのでそういう場合に用います。

ルミノシティマスク(Luminosity Mask)の種類
ルミノシティマスク(Luminosity Mask)は輝度(明るさ)をもとに作成します。したがって、大まかに以下の3種類に分けることができます。
ルミノシティマスク(Luminosity Mask)の作成方法
ルミノシティマスク(Luminosity Mask)の作成方法についてはいくつかあるのですが、例えば上記方法が挙げられます。具体的な使用方法については下記記事をご覧頂ければと思いますが、自分がやりやすい方法で問題ありません。
ルミノシティマスク(Luminosity Mask)の使用例
輝度に応じた選択範囲を作成し、画像を部分的に調整可能です。作成した選択範囲を別レイヤーとし、多様なフィルターなどをかけることにより多彩な表現ができるようになると思います。作成したルミノシティマスク(Luminosity Mask)に対し部分的にトーンカーブや色調の補正をかけるような使い方が多く、レタッチに自由度が出ます。
明部の調整
明部のみ色調を調整しました。
暗部の調整
暗部のみ露出を落としました。
まとめ
ルミノシティマスク(Luminosity Mask)を利用することでより自然な選択範囲を作成でき、部分的に補正を加えた高度な作品作りが可能になります。具体的な使用法については別記事でご紹介しますので是非試してみてください。